妊産婦とその児を対象とした前向きゲノムコホート研究

うつ病の発症には遺伝因子と環境因子の両方が関与していますが、環境因子の関与が強く、遺伝環境相互の特定できるゲノムコホート研究が必須と考えられています。妊産婦にはうつ病の発症頻度が高く、母のQOL低下のみならず、子の養育・発達に影響を与えるとして、対応の重要性が強調されています。以上を踏まえ、妊産婦ゲノムコホート研究を実施して、妊産婦のうつ病の実態と発症に関与する因子を明らかにし一次予防の対策を検討しています。また、子供の生物心理社会学的発達状態を確認して、母の妊娠・産後におけるうつ病が、子の発達に与える影響を明確化することを目指しています。